汁椀 金縁千筋

日本の伝統柄であり、春海好みを代表する装飾「千筋文」。エッチングされた細い線状の装飾は、春海藤次郎の注文に応えてバカラで開発された技法で施されています。 蓋付きの碗は多用途にお使いいただけ、中に盛り付けたお料理が透かし見える、奥ゆかしくも楽しい演出になります。 日本におけるバカラのルーツは、茶人であり美術商、春海藤次郎との出会いに端を発します。春海商店三代目 藤次郎のギヤマン（ガラスの器）を茶事に用いるという大胆な発想と、その要求に応えたバカラ。「春海好み」と称されたこのコレクションは、日本人の美観、季節感とバカラのアール・ドゥ・ヴィーヴル（生活芸術）が見事に響き合い、人々を魅了しました。春海商店からバカラへ直接の特別注文からちょうど100年にあたる今年、令和の「春海コレクション」として復刻、新たな時代の息吹も加え制作されました。