セシル ライオン

威厳と気品あふれるたたずまいの「セシル ライオン」は、バカラのM.O.F.（フランス最優秀職人）による最高の制作技術を結集して作られた彫刻作品です。 バカラで数多くの動物彫刻の作品を担当してきたアリソン・ホークスがデザインを手掛けました。 サバンナの王にふさわしい風格をたずさえたこの作品は、まず作品一点ずつに個別の型を制作し、その中でクリスタルを成形する「ロストワックス」と呼ばれる方法で形が作られます。その後カットにより細部が形づくられ、さらに磨きの工程を経て仕上げられます。その存在感を引き立てる台座はマカッサル産の黒檀が使用されています。 この作品の名前「セシル ライオン」は、ジンバブエのHwangeNational Park（ワンゲ国立公園）にかつて暮らしていたライオンの名からつけられました。 黒く長い豊かなたてがみを持ち、堂々たる体格の際立って美しいライオンとして観光客の間でも人気のあったセシルは、2015年に狩猟愛好家によって不法に射殺され、その事件は国際的に注目を集めました。 以来、彼の名は絶滅の危機にある野生動物保護のシンボルとして知られています。 この作品の最初の一点は、ロンドンの会員制クラブ「アナベルズ」にてオークションにかけられ、その売上は熱帯雨林の保護活動団体をサポートするために使われます。